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感動!! 盲目の歌手長谷川きよしコンサート

デビュー40周年記念CD「40年まだこれがベストではない。」年も改まった1月9日、

長谷川きよしコンサートに行ってまいりました。

 

きっかけは、昨年の暮れ。ニッポン放送を聞いていると、

「年明けに日本橋でシブイおとなのコンサートを開催する」とのこと。宇崎竜童プロデュースで、年明け3連休の3日間。

水谷豊、長谷川きよし、岡林信康のコンサートです。

 

会場は日本橋三井ホール。

日本橋三越前にオープンしたばかりのコレド室町の4Fに、

こんな素敵なコンサートホールがあったんですね!

 

「おとなの」というくだりに、ぐーっと気持ちを引き付けられ、

気が付いたら、チケット係に電話をしていた私。

迷うことなく長谷川きよしのチケットを注文しました。

 

長谷川きよしは、約35年前、私の学生時代に、

某大学の学園祭で加藤登紀子とのジョイントコンサートを聴いて以来でしたが、

あの頃のフォーク全盛時代にありながら、

独特の世界を持った実力派の歌手という印象を思い出したのです。

 

あの名曲「別れのサンバ」を聴いてみたいという想いがつのって、当日となりました。

祭日の日本橋を歩くことは久しぶりでしたが、新年の華やかさの中にも落着きがあり、

コレド室町は歴史に裏打ちされた日本橋の街並と新しいビルとがうまく調和していて、

他の店舗ビルとは異なる印象でした。

一階のダシバーも一見の価値ありです。おすすめ。

 

さていよいよ長谷川きよしの登場です。

 

宇崎竜童の親しみを込めた紹介が、

二人のミュージシャンの長く深いつながりを感じさせます。

 

いきなり力強く繊細なギターの音、澄み切って深みのある重たい歌声が私を捉え、

そのままずーっと引き込まれ、私は息もつけないほどの緊張感と興奮で満たされました。

 

驚きでした。

 

まだ20歳のころ聴いた新鮮で切ない「別れのサンバ」が、

35年後に、より一層深く重く切ない歌となって、私に迫ってきたのです。

 

いつの間にあの頃の自分にもどってしまった私は、当時の学園祭のうす暗いステージの中の長谷川きよしを見つめ、泣いていました。

 

長谷川きよしは、より成熟したギター演奏とどこまでも響き渡る歌声を持って、

今私の目の前にいるのでした。すばらしいことです。

 

デビュー40周年記念CDは、「40年まだこれがベストではない。」という変わったタイトル。

61歳の長谷川きよしにとって、これからもずっとより素敵な音楽を目指して、

挑戦していくという意味が込められているのだと思います。

 

毎年、年を重ねるごとにいろいろ言い訳をして、

もうそろそろこれが限界かなどと思っている私は、つくづく反省してしまいます。

 

でも今年、長谷川きよしはお勧めです。

久しぶりに本物の大人の真剣な音楽に聞き惚れること請け合いです。

 

機会がありましたら、なつかしい友達を誘って、

是非お出かけくださいませ。

 

中村 裕子

 

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